前回は洗練ドロワーメニューについて紹介しました。
今回はHTML/CSSとChatGPTで実現する自動化について紹介していきます。
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ChatGPTで簡単Web制作: HTML/CSSブログページを自動生成する方法
はじめに
近年、ChatGPTというAIチャットボットを使ってプログラミングやWeb制作を行う方法が注目されています
。ChatGPTは対話形式で指示を与えるだけで、文章の生成だけでなくHTMLやCSSといったコードの生成にも対応しており、従来のWebサイト制作のプロセスを大幅に簡略化できる強力なツールです
。コーディング初心者にとっては難しく感じるブログ用Webページの作成も、ChatGPTを上手に活用すれば効率的に自動生成できます。
本記事では、ChatGPTのチャットUI（公式サイト上のチャット画面）を使い、開発者向けのAPI知識がなくてもHTML/CSSコードを生成する方法を紹介します。具体的にどのようにプロンプト（指示文）を書けばテンプレートとなるHTMLやCSSを出力してもらえるのかを丁寧に解説し、簡単なコード例を示します。また、生成したコードをWordPress（例: ConoHa WINGなどの環境）の「カスタムHTMLブロック」に貼り付けてブログページに反映させる手順も説明します。ChatGPTを使ったWeb制作の魅力や注意点も交えていますので、初心者の方でも安心してお読みください。ぜひChatGPTを使った効率的で楽しいブログ構築にチャレンジしてみましょう！
ChatGPTの基本的な使い方
まず、ChatGPTを使ったことがない初心者の方向けに簡単に使い方を説明します。ChatGPTはOpenAIが公開している対話型のAIチャットサービスで、質問やお願いごとを入力すると、それに対する回答や解決策をテキストで返してくれます
。ブラウザでChatGPTの公式サイトにアクセスし、アカウント登録（無料プランでもOKです）を行えば、すぐにチャットを開始できます。
ChatGPTのチャット画面では、下部のテキストボックスにこちらの指示や質問（これをプロンプトと呼びます）を日本語で入力可能です。エンターキーで送信すると、数秒待ってAIからの回答が表示されます。コードを尋ねた場合、ChatGPTは回答内にコードブロックを用いて返答してくれます。例えばHTMLやCSSのコードを生成してもらうと、回答欄に黒い背景のコードブロックが表示され、その中に<html>や<style>タグを含むコード一式が出力されます。コードブロックにはコピー機能もあるので、ワンクリックで内容をクリップボードにコピーでき、後で貼り付ける際に便利です。
ポイント: ChatGPTとの対話は一問一答で終わりではありません。会話は履歴として蓄積されるので、後から追加の指示や修正依頼ができます。一度生成されたHTML/CSSに対して「見出しの色を青に変更してください」のように続けてプロンプトを入力すれば、前の回答を踏まえた修正版のコードを出力してもらえます。日本語で「〇〇してください」と頼むだけで対応してくれるので、プログラミングに不慣れな方でも安心です。
HTML/CSSコード生成のプロンプト例
では、実際にChatGPTにブログ向けWebページのコード生成を依頼する手順を見てみましょう。ポイントは「どのようなページを作りたいか」をできるだけ具体的にChatGPTに伝えることです。ページの構成要素（ヘッダーやフッター、記事一覧、サイドバー等）やデザインの雰囲気（色合い、レイアウトなど）をあらかじめ考えておき、それらをプロンプトで詳しく指示します。
上図は、ChatGPTにWebページのコード作成を依頼する前準備の例です。まず左側のようにページに必要な要素（サイトのヘッダー、メイン画像、お知らせ欄、サービス紹介バナー、フッターなど）を洗い出し、右側のようにそれらを箇条書きにしてChatGPTへの指示文を作成しています。このように全体像を整理してから段階的に依頼することで、ChatGPTに意図が伝わりやすくなり、スムーズにコードを生成してもらうことができます
。
具体的なプロンプトの例として、以下のように入力できます。
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「ブログサイトのトップページ用に、HTMLとCSSのコードを書いてください。ヘッダー、記事一覧、サイドバー、フッターを含むレイアウトで、シンプルで見やすいデザインにしてください。」
上記のように依頼すると、ChatGPTは指定した構成要素を含むHTMLの骨組みと、その見た目を整えるためのCSSをまとめて生成してくれます。「ヘッダーにはサイトタイトルとナビメニューがある」「本文エリアは2カラムレイアウトで記事一覧とサイドバーに分かれる」といった形で要望をできるだけ詳細に伝えると、より理想に近いコード（特にCSSのスタイル）を得やすくなります
。たとえば「背景色は淡いグレーで」「文字は見やすいようにサンセリフ体で」などデザインの希望を盛り込むことで、ChatGPTからより適切なCSSコードを引き出せます
。
一度に複数の要素をまとめて依頼することも可能ですが、内容が多すぎるとChatGPTの回答が途中で途切れてしまう場合があります
。そのような場合は、依頼をいくつかのステップに分けて行う方法がおすすめです
。例えば、最初の質問ではHTMLの構造だけを生成してもらい、続けて「先ほどのHTMLに対応するCSSを教えてください」とプロンプトを投げてCSSを生成してもらう、といった具合です。一問一答で完成しなくても大丈夫です。ChatGPTはこちらからの追加質問に応じてコードを追記・修正してくれますので、対話を重ねながら理想の形に近づけていきましょう。
生成されたHTML/CSSコードの解説
それでは、ChatGPTが生成したブログ向けWebページのHTML/CSSコード例を見てみましょう。下記はシンプルなブログトップページを想定したコードの一例です。ヘッダー、記事一覧（メインカラム）、サイドバー、フッターといった基本構成を含んでおり、ChatGPTから出力されたコードを少し整理したものになります。
このコードは、ChatGPTへのプロンプトに対する回答例を元にしています。上部の<style>タグ内にCSSの記述があり、その下の<body>内にHTMLの構造が記述されています。それぞれの部分について簡単に解説します。
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HTML構造（<body>内）:
<header>要素にはサイトタイトルとナビゲーションメニューがあります。<h1>でブログのタイトルを表示し、その下に<nav>内のリスト (<ul><li>…) でメニューを配置しています。<main>要素にはブログ記事の一覧を<article>要素で2つ並べて入れており、各記事にタイトル（<h2>）と本文の概要（<p>）を含めています。<aside>要素はサイドバーとして、見出し（<h3>）と簡単なサイド情報の段落を配置しています。最後に<footer>要素でページ最下部のフッター（コピーライト表記）を入れています。このようにHTML側では見出しや段落、リストタグなどを使ってページの論理構造をシンプルに表現しています。 -
CSSスタイル（<style>内）:
<style>タグ内では各要素の見た目を指定しています。例えば、headerセレクタでヘッダー部分の背景色を濃いグレー（#333）、文字色を白に設定し、余白をつけています。ナビゲーションメニューの部分では、nav ulでリストのマーカーを消し、余白をリセットし、nav liでリスト項目を横並び（inline-block）にすることでメニューが横に並ぶようにしています。また、.containerクラスに対してdisplay: flex;を指定することで、メインコンテンツとサイドバーが横並びのレイアウトになります（main要素とaside要素にそれぞれflexの比率を指定）。記事カード（article）には白背景・枠線・余白を与えてボックス風のデザインにし、margin-bottomで記事同士の間隔も確保しています。footerでは中央寄せの灰色文字にし、少し上部にマージンを入れることでページ末尾に余裕を持たせています。全体として派手すぎずシンプルなブログページになるよう最低限のスタイルを当てています。
なお、ChatGPTはコードを生成する際にコメント（/* … */）や説明文を入れてくれることがあります
。例えばCSS内に/* 背景色 */のようなコメントが付くことがあり、各スタイルの意味がひと目で分かるため非常に親切です
。初心者の方でも、コメントのおかげで「この部分はボタンの背景色を設定しているんだな」などと理解しやすく、自分でコードをカスタマイズする際の助けになるでしょう。
WordPressへのコード貼り付け方法
ChatGPTから生成してもらったHTML/CSSコードが準備できたら、実際にブログサイトに適用してみましょう。ここでは例としてWordPressのブロックエディタを使った手順を解説します（ConoHa WINGレンタルサーバーをご利用の場合も、基本的に同じ手順で進められます）。
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WordPress編集画面を開く: ブログの管理画面から、新規投稿や固定ページの編集画面を開きます。既存の記事にコードを挿入したい場合は、その記事を編集します。
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「カスタムHTML」ブロックを追加: コードを挿入したい位置に新しいブロックを追加し、ブロックの種類一覧から「カスタムHTML」を選択します
。すると、自由にHTMLコードを入力できるブロックがページ上に挿入されます。
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コードを貼り付け: 先ほどChatGPTからコピーしたHTML/CSSコードを、そのカスタムHTMLブロック内にペーストします。先頭の
<!DOCTYPE html>から最後の</html>まで、**生成されたコード全体を余すところなく貼り付けてください。**部分的に抜かりがあると正しく表示されない原因になります。 -
プレビューで確認: ブロックエディタの「プレビュー」機能を使って、貼り付けたコードが実際のページ上でどのように表示されるか確認しましょう。カスタムHTMLブロックを選択すると上部メニューに「HTML」と「プレビュー」の切り替えタブがありますので、「プレビュー」をクリックするとコードがレンダリングされ、ブログページの見た目を編集画面上で確認できます。ヘッダーや記事一覧、サイドバーのレイアウトが意図した通りに表示されているかチェックしてください。
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公開または更新: プレビューで問題なく表示されていれば、記事を公開（もしくは更新）します。実際のサイト上でページを開き、デザインやレイアウトが崩れず表示されていることを念のため確認しましょう。
以上の手順で、ChatGPTが作成したHTML/CSSコードをWordPressサイトに反映できます。例えばConoHa WINGのWordPress環境でも、同様に投稿や固定ページ内でカスタムHTMLブロックを利用できます
。ポイント: WordPressテーマによっては既定のスタイルが働くため、場合によってはChatGPT生成コードの一部スタイルが上書きされて意図通り表示されないことがあります。その際は、CSSのセレクタにより具体的な指定を加えるか、!importantを付けるなどの調整が必要になる場合もあります。まずは基本の形を貼り付けて試し、必要に応じてChatGPTに追加のスタイル調整を依頼してみましょう。
ChatGPTを使ったWeb制作のメリット
ChatGPTを活用することで、コーディング初心者でも以下のような**多くのメリット（魅力）**を得られます。
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短時間でコードの雛形が手に入る: 0から自力で書くと時間のかかるHTML/CSSのひな型を、ChatGPTなら数十秒ほどで提示してくれます。作業時間の大幅短縮につながり、効率よくコーディングを進められます
。
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専門知識がなくても始められる: 基本的なWeb構造や文法をすべて暗記していなくても、「～なページを作りたい」と文章で伝えるだけでコードを得られるので、初心者でもWebページ構築に取り組みやすくなります。実際、HTML/CSSの知識がなくてもChatGPTでコーディングできることが確認されています
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コードに解説コメントが付くことがある: 前述のように、ChatGPTの出力するコードには説明のコメントが含まれる場合があります
。なぜそのコードが必要なのかを理解しながら実装できるため、コードを書き写す過程で自然とHTML/CSSの勉強にもなるというメリットがあります
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要望に合わせてカスタマイズ可能: ChatGPTとの対話を重ねることで、「ここはこう変更したい」といった要望も逐次反映できます。自分で一から書く場合に比べ、思いついたアイデアをすぐ形にして試せるフットワークの軽さも魅力です。完成したコードをベースに自分で追記・編集することで、さらに独自のカスタマイズも加えていけます
。
以上のように、ChatGPTは初心者の強力な相棒となってくれます。難しいコーディング作業も対話形式でサポートしてくれるので、挫折しにくく楽しく作業を進められるでしょう。
ChatGPT利用時の注意点
便利なChatGPTですが、使う際にはいくつか注意すべきポイントもあります。最後にデメリットや留意点について整理しておきます。
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出力内容の正確性を検証する: ChatGPTの回答は一見もっともらしく見えても、間違いや不十分な点が含まれる場合があります
。特にコードが長く複雑になると、タグの閉じ忘れや文法ミス、想定外の挙動につながる記述が紛れ込むこともあります。必ず人間の目で最終チェックを行い、必要に応じて修正することが推奨されます
。生成されたまま鵜呑みにせず、自分で実行結果を確認して問題ないかテストしましょう。
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一度で完璧を求めすぎない: 要求を盛り込みすぎた結果、ChatGPTの回答が途中で途切れてしまったり、意図と少し違うデザインになることもあります
。その場合は一度に求めすぎず、プロンプトを分割したり内容を言い換えて再度試す柔軟さが必要です。「思ったものと違うな」と感じたら、遠慮なく「〇〇の部分を△△に変更してください」と追加でお願いしましょう。ChatGPTは試行錯誤に付き合ってくれるツールなので、対話を通じて徐々に完成度を高めていけばOKです。
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最新の情報や仕様には要注意: ChatGPTが持つ知識は2021年頃までの学習データに基づいているため、ごく最近のHTML/CSSの仕様変更や最新のベストプラクティスについては反映されていない可能性があります。そのため、「なぜかうまく表示されない」といった場合は、出力されたコードが古い書き方になっていないか確認すると良いでしょう。必要なら「最新のHTML5に沿ったコードにしてください」のように付け加えて再度尋ねることもできます。
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高度な機能には別途対応が必要: 今回は静的なブログページの例でしたが、コメント機能や問い合わせフォームなど動的な要素を追加したい場合、ChatGPTだけで完結させるのは難しい場合があります
。そうした機能にはサーバーサイドのスクリプトやデータベース連携が必要になりますが、AIが生成するのは主にフロントエンド部分のコードに限られます
。高度なWebサイトを構築する際には、プロの開発者の力を借りたり、自身でプログラミング知識を補完することも検討しましょう
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以上の点を踏まえれば、ChatGPTを安心して活用することができます。特に初心者のうちはChatGPTの助けを借りつつ、自分でも「どうしてこのコードになるのだろう？」と考えながら進めることで着実にスキルアップにつながります。実際にChatGPTでコードを書いてみる中で、徐々にHTML/CSSの構造や書き方に慣れていくでしょう。
まとめ
今回はChatGPTを使ってHTMLとCSSのコードを自動生成し、ブログ向けWebページを作成する方法をご紹介しました。ChatGPTのチャットUIに日本語でページ構成やデザインの希望を伝えるだけで、ヘッダーからフッターまで一通り揃ったコードを得ることができました。生成されたコードをWordPressのカスタムHTMLブロックに貼り付ければ、すぐにサイト上でそのデザインを反映できます。ChatGPTのおかげでコーディングのハードルが下がり、初心者でもアイデアを形にしやすくなっています。
もちろん、AIによるコード生成には確認・調整が必要ですが、正しく活用すれば初心者からプロまで頼もしい支援ツールとなるでしょう
。ぜひChatGPTを上手に活用して、ご自身のブログサイト作りに役立ててみてください。最初は不慣れでも、対話を通じて少しずつ思い通りのページができていく過程はきっと楽しいはずです。ChatGPTという相棒とともに、効率的で創造的なWeb制作にチャレンジしましょう！
以上がHTML/CSSとChatGPTでの自動化の記事になります。
次回は、ChatGPTを使用してのテンプレートの作成について紹介します。
