Javascript(16)効率的なエラーチェック!デバック術

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前回は配列・オブジェクトの便利メソッドについて紹介しました。

Javascript(15)配列・オブジェクトの便利メソッドについて
今回は、配列とオブジェクトを便利に取り扱うための便利なメソッドについて紹介します。長くなりがちなコードをシンプルにします。

今回は効率的なエラーチェックについて紹介していきます。

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JavaScriptのデバッグ術!効率的なエラーチェックとバグ修正のコツ

JavaScriptでコードを書いていると、思った通りに動かないことがあるでしょう。そんなときに重要なのが「デバッグ」です。エラーメッセージを読む、コンソールを活用する、適切なツールを使うことで、バグを素早く見つけて修正できます。

この記事では、JavaScriptのデバッグ方法について、基本から応用まで詳しく解説していきます。


1. エラーメッセージを読む

エラーが発生したとき、まず最初に確認するべきなのが「エラーメッセージ」です。ブラウザの開発者ツール(DevTools)を開き、Consoleタブをチェックしましょう。

例)TypeError: Cannot read properties of undefined

let obj = null;
console.log(obj.value); // エラー: Cannot read properties of undefined

このエラーメッセージは、「objnullなのにvalueを読もうとしている」という意味です。オブジェクトが存在するか確認しましょう。

if (obj) {
  console.log(obj.value);
} else {
  console.log("オブジェクトがnullです");
}

エラーメッセージをしっかり読むことで、問題の特定がスムーズになります。


2. console.log() で値を確認

デバッグの基本は console.log() を使うことです。変数の値や関数の動作を確認しながら修正できます。

let num = 10;
console.log("現在の値:", num);

より見やすくするために、console.table()console.group() も活用できます。

let users = [
  { name: "Alice", age: 25 },
  { name: "Bob", age: 30 }
];
console.table(users);

データを構造化して表示できるため、より直感的に情報を把握できます。


3. debugger を使う

debugger; をコードに追加すると、ブラウザの開発者ツールで実行を一時停止できます。

function testDebug() {
  let x = 5;
  debugger;
  let y = x * 2;
  return y;
}
testDebug();

ステップ実行が可能になり、変数の値を詳しく調べられます。


4. 開発者ツールの活用

Google ChromeやFirefoxには強力な開発者ツール(DevTools)が搭載されています。

使い方:

  1. Chromeの場合: F12 または Ctrl + Shift + I で開発者ツールを開く。
  2. Consoleタブ: console.log() で出力内容をチェック。
  3. Sourcesタブ: ブレークポイントを設定してコードの動作を確認。

開発者ツールを活用することで、より効率的にデバッグが進められます。


5. エラーハンドリングを適切に行う

エラーを適切に処理することで、予期しないクラッシュを防げます。

try-catch を使う

try {
  let data = JSON.parse("{invalidJson}");
} catch (error) {
  console.error("エラーが発生しました:", error);
}

予期しないエラーに対して適切な対処を行うことで、アプリケーションの安定性を向上できます。


6. Linterを導入する

ESLintなどのLinterを使うと、コードの問題点を事前に検出できます。

npm install eslint --save-dev
npx eslint yourfile.js

コードの品質を保ち、ミスを未然に防ぐことができます。


7. デバッグを効率化するツール

デバッグをサポートする便利なツールを紹介します。

ツール名 特徴
Chrome DevTools ブラウザ組み込みの強力なデバッグツール
VS Code Debugger エディタ内でブレークポイントを設定可能
ESLint コードの品質チェックを自動化

まとめ

JavaScriptのデバッグを効率化するには、以下のポイントを押さえましょう。

  • エラーメッセージを読む
  • console.log() で値を確認する
  • debugger でコードの流れを止める
  • 開発者ツールを活用する
  • エラーハンドリングを適切に行う
  • Linterを導入する

これらのテクニックを活用して、よりスムーズな開発を目指しましょう。


参考リンク

以上がエラーチェックの方法デバック術でした。
次回は関数の使い方を極めるため応用テクニックを紹介します。